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2024/05/17 07:46 |
太宰府への小さな旅・後編

太宰府の小さな観光名所を巡った後は、いよいよメインの太宰府天満宮へ向かいます。
太宰府天満宮駅前から続く参道にはいくつもの鳥居が並んでいました。
両脇にはお店が立ち並び、名物梅ヶ枝餅を売る店が何軒もありました。



この牛は菅原道真の遺骸を運ぶ牛車を引いていた牛です。ある場所で突然この牛が止まり動かなくなったことから、この地に菅原道真をまつり、太宰府天満宮ができたそうです。



さらに進むと太鼓橋が見えてきました。
心字の池には3つの橋が架かっていて、この写真は「過去」の橋。


橋をひとつ登り終えると、続いて平らな「現在」の橋、その奥に「過去」と同じく丸い「未来」の橋があります。過去は山あり谷あり、今は平穏でもまた未来には山や谷が待っているかもしれない、そんな意味があるそうです。「未来」の橋は彼と手をつないで渡りました。これからの未来は彼とずっと一緒に…そんな気持ちで。



橋を渡り終えると楼門です。
さあ、いよいよ本殿に近づいてきました。
この立派な門は国の重要文化財に指定されているそうです。



境内はそれほど広くもなく、狭くもなくといった広さでした。だだっ広くない広さが心地よかったです。これからの季節は受験用のお守りを買い求める人がたくさん訪れるのでしょうね。


本殿はメインの朱と白に加えて金や青や緑といった色をつかった装飾が施されていました。参拝をすませ、樹齢1000年の木を見た後、天満宮を後にしました。



さらにタクシーの運転手さんのすすめで訪れたのが、天満宮のすぐ近くにある光明禅寺です。ここは天満宮のすぐ近くにあるにもかかわらず、訪れる人が少ない穴場だということでした。中に入ると石庭がありました。運転手さんのオススメなので200円の拝観料を払ってさらに中に入ってみました。



驚いたことに、建物を挟んで石庭の反対側には何とも素晴らしい枯山水の庭が広がっていたのです。白い砂は水と海、苔は大陸や島を表しているそうで、一滴海の庭という名前がつけられていました。時が止まったかのような静けさ、やわらかい風と光、緑が美しく、言葉を失いしばらくぼーっとしてしまいました。まるで環境映像をみているかのような癒しの空間でした。



みなさん感じることは同じようで、ここに入ってきた人はみな次々と座り込み、しばし庭を眺めていました。



それほど広い庭ではないのですが、まさに「癒し」の庭でした。
彼も私もすっかり気に入ってしまい、しばらく写真を撮ったりぼーっと庭を眺めたりしました。本当に気持ちのいい空間でした。



お寺の中には棟と棟をつなぐ小さな橋がありました。
木造の古い橋ですが、とても趣があり、そこから見るお庭はまた違った表情を見せてくれました。



ここは本当に穴場です。
太宰府天満宮まで足を運んだ方はぜひ光明禅寺の素晴らしいお庭をご覧ください。
あまり期待していなかった太宰府への小さな旅は、タクシー観光のおかげでたくさんの史跡をまわることができ、さらに政庁跡や光明禅寺などとても素敵な穴場スポットにも行け、存分に太宰府観光を満喫できました。



さらにその後、海の中道方面へ向かいました。
ここは運転手さんおすすめの珍しい道路があるとのことでした。



これがその道。
以前は両脇の柵がなく海と海に挟まれた大変珍しい光景だったそうですが、今は柵ができたために普通の道路のように見えますね。向こう側に見えるのは志賀島(しかのしま)です。



右を見れば海と砂浜。この景色だけ見るとまるで海水浴場に来ているかのような錯覚に陥りますが、後ろを振り返ると…


道路を挟んでまたすぐ海です。
実は運転手さんが言うほど感動しなかったのですが、柵がなければもっと感じるものがあったかなぁと思います。



さらにその道を進んで志賀島に行きました。
志賀島は金印が発掘された場所です。
「漢ノ委ノ奴ノ国王」と記された金印は教科書でも習いますよね。弥生時代に後漢の光武帝が福岡の小国「奴国」の国王に贈ったと言われているそうです。そんな昔から外国と交流があったなんて驚きです。
この日の小さな旅は九州の歴史に触れた旅でもありました。


ここまでのタクシー観光、ホテルまで送ってもらってちょうど4時間でした。
こんなに走って、時間も使って本当にこの値段でいいの?と心配するほどお手頃だったタクシー観光。人生初めてのタクシー観光、お得感たっぷりで楽しかったですが、さすがにちょっと疲れてしまいました。


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2009/09/08 13:45 | Comments(2) | TrackBack() | 旅行

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コメント

おはようございます。

梅ヶ枝餅はめしあがりましたか?
私は近所の物産展でたべたのですが、あれは餡が入っているだけなんですよね…。

未来の橋のお話は、すてきです。
私は結婚して4年なのでまったりしちゃっていますね(-.-;)あはは、見習わないと~。
posted by のりたま@けいたいat 2009/09/09 09:14 [ コメントを修正する ]
のりたま@けいたいさま
梅ヶ枝餅は特に惹かれなかったので食べませんでした。
なんでこんなにお店が多いんだろう?と不思議なくらいお店が並んでいました。
未来の橋、書いていてちょっと恥ずかしいかな?と思いましたが、後から読んだ時にこの時の気持ちを思い出すかなと思って書いちゃいました。いつまでもこういう気持ちを持ち続けていたいものです。
2009/09/09 18:28
昨日、こちらにコメントしたはずですが、消えてしまったようです。
思い出しながら、もう一度書きますね。

未来の橋、彼さんと手をつないでいっしょに渡ったのですね。
なんだかすてきだな~と思いました。
さすがにタクシーの運転手さんだけあって、いい見所をいろいろご存知ですね。
oliveさんが気に入られたという光明禅寺、
むくの木をそのまま生かした飾り気のない建物に
美しい枯山水のお庭がよくあって、とてもすてきなお寺ですね。
侘び寂びの世界に、心が洗われそうです。
九州は、地理的に外国に一番近いのですものね。
外国、特にアジアからの文化が一番先に伝わるところですから
古い遺跡や文化がたくさん残っているのも納得ですね☆
posted by セレンディピティURLat 2009/09/10 00:40 [ コメントを修正する ]
セレンディピティさま
再コメントありがとうございます。
コメントしたはずなのに消えてるってどこのブログでも時々ありますよね。失礼しました。
未来の橋を渡るとき自然に「手をつないで渡りたい」って思ったんですよね。ちょっと書くの恥ずかしかったのですが、そういう気持ちを忘れないようにと思って書きました。
光明禅寺はとても素敵なお寺でした。まさに侘び寂びの世界ですね。こういう日本の素晴らしい部分を見るとあらためて日本っていいところだな〜と思います。
昔のこの地方が外交が盛んだったんでしょうね。考えてみれば江戸時代に唯一貿易していたのも九州の長崎ですし、鉄砲やキリスト教が伝来したのも九州ですものね。歴史を感じるいい旅になりました。
2009/09/10 10:12

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