戸隠神社は奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる神社です。
全部を回り切るのはかなりの時間と体力が必要です。というのもこの五社は戸隠山に点在しているから。五社めぐりといって、全部を回る方もいらっしゃるようですが、この暑さの中坂道を歩く姿は大変そうでした。
お蕎麦屋さんのすぐ隣が戸隠神社中社です。
大きな鳥居の奥には階段が続いていてその上に中社があるそうですが、私達は時間の関係で中社の参拝はパスしました。目的地は一番上の奥社です。
中社からさらに車で山を登り、駐車場に車を停め(奇跡的に私達の前で1台空きました!)いざ奥社へ。最初の鳥居から長い長い参道が続いています。奥社はその名の通り、山の奥にある神社なのです。
鳥居をくぐると一気に空気が変わりました。
まず気温が下がってとても涼しい。木陰だというせいもあるのでしょうが、参道の両側には写真のような緑があふれているため森林浴を楽しむことができるのです。マイナスイオンを体全体で感じながらゆっくり参道を進みます。
15分ほど歩くと2番目の随神門に到着します。奥社まではあと900メートルですが、山道なので25分くらいかかります。
随神門をくぐると見事な杉並木に出会えます。
参道の両脇にまっすぐに伸びた杉の木にしばし圧倒されました。
いったいどのくらいの年月をかけてここまで成長したのでしょうか。
この杉並木、ずーっと続くんです。
根は太く力強くはっていますが、杉は中を空洞にして伸びて行くという特徴があるそうで、根元から折れていたり、中が空洞になって入れるようになっている木もありました。植物にも命がある、ということをあらためて実感しました。
とにかくどこを見ても気持ちがいいんです。
緑の木陰に木漏れ日がさす様子は自然界が作る芸術ですね。
さて、いよいよ大詰め。最後は階段が続きます。
さすがにここまで30分以上山道を歩いてきたせいもあって、息切れがしてきました。
最近運動することなんてなかったですからね〜。私も体力が落ちたものです。
到着しました。戸隠神社奥社です。意外に小さくてちょっと拍子抜け。
戸隠神社には岩戸伝説という神話に出てくる神様が祀られています。
岩戸伝説とは…昔、弟の悪事に嫌気がさした天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に引きこもってしまい、世の中は真っ暗になり、悲しいことや恐ろしいことが次々と起こるようになりました。そこで天照大神に岩戸から出て来てもらうために神様たちが集まって作戦を練ります。岩戸の前で歌ったり踊ったり楽しそうにしてればきっと出てくるだろうと案を出したのが天八意思兼命。そしてまんまとその作戦にのって天照大神が岩戸を開けるとかげで待ち構えていた天手力雄命がその岩戸をえいやっと下界へ投げ捨てました。その戸が落ちたのが戸隠山だと言われています。
中社に祀られているのが天八意思兼命、そして奥社に祀られているのが天手力雄命です。
淡路島の伊弉諾神宮に行った時に、この神話を知り、そして実際に訪れることができました。こういう神話を知ると参拝ももっと奥が深いものになりますね。
さらにすぐ隣には九頭龍社があり、ここは縁結びのご利益もあるということで、一緒に行った独身の友人は真剣に参拝していました。もちろん私も彼女の幸せを神様にお願いしておきました。
来た道を戻って、最後にソフトクリームを食べました。
木いちごソフト。どぎついピンク色ですが、おそらく天然の色なのでしょう。甘酸っぱくてとっても美味しかったです。友人はここでそばソフトを食べていましたが、善光寺前でいただいたものの方が美味しかったです。
長野市内へ戻り長野駅で友人とはお別れ。
久しぶりにゆっくり話せたし、ライブや観光、グルメと楽しい2日間でした。
これで長野旅行紀を終わります。
おつきあいいただきありがとうございました。
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緑が涼しげで、夏の暑さを忘れさせてくれそうです。
なんとなく、箱根の杉並木を思い出しました。
大きな木って、全てを包み込むような安らぎと優しさを感じますね。
鳥居の手前まではとても強い日差しでしたが、木陰のおかげで涼しくてとても気持ちがよかったです。
箱根の杉並木はどんなものかわかりませんが、きっと同じように気持ちのよい空間なのでしょうね。本当!あれほどの自然に包まれると安心して穏やかな気持ちになれますね。